未来に応える技術と研究開発
ユニオンツールは、明日を支える技術の開発に日々挑戦しています。
AI、微細加工、新たな設備投資、進化を止めない開発力の一端をご紹介します。
PCBdrill
pcbドリル
私たちはPCBドリルとともに、これからも進化・挑戦を続けていきます。
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時代とともに変化していく
pcb業界のニーズ電子機器に欠かせないプリント基板(PCB)業界では、技術進化に伴い、その加工ニーズも急速に変化しています。回路設計の超高密度化と高機能化が進む中で、PCBのめっきスルーホールのピッチは狭くなり、基板は厚くなり、高多層化して、その穴明け加工に使用されるドリルはますます細く、長くなる傾向があります。
その一方で、PCBに使用される材料は、発熱による変形を抑制し、信号伝送ロスを低減するために進化を続けており、ますますドリルが摩耗しやすく加工しにくくなるという課題もあります。この相反するニーズに応えるには、極めて高い耐久性と位置精度を持つドリルの開発が必要です。
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現場とともにさらなる進化を
当社では長年培ってきたドリル設計技術とコーティング技術を基盤に、それをかたちにするための円筒研削・微細加工技術、さらに精密測定技術を組み合わせ、それらを最大限に活用しながら、細くて長い「高アスペクトドリル」の開発、製造に注力しています。特に、「高アスペクトドリル」の分野においては、高硬度の基板にも対応可能な加工性と製品寿命の長さを両立させる技術で、業界をリードする製品の提供を実現しています。
さらに、ドリル単体の性能向上にとどまらず、穴開け機や加工プロセスに用いる副資材の改善や、PCB材料の加工性能向上に向けた開発を徹底的に支援することで、総合的な穴明け品質の向上を図っています。
私たちは、日々現場の声に耳を傾けながら研究開発を進めています。お客様の要求に応える技術を提供することで、新しい価値を創造し続ける、その姿勢は変わることはありません。
Smart Factory
スマート工場化
私たちは、自社開発設備とIoT・AI技術を融合し、生産効率と品質を高めるスマート工場化を推進しています。
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自社開発設備が築き上げた
ユニオンツールの原点ユニオンツールは創業以来、生産設備の自社開発を基本方針として掲げ、PCBドリルやエンドミルなど主力切削工具のほとんどを自社開発の専用機によって製造してきました。
このアプローチによって蓄積されたノウハウが、高精度・高効率な加工と設備導入コストの低減を実現。同時に市場ニーズに迅速に対応し、高品質な製品を低価格で提供する体制を築き上げました。
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IoT・AIで広がる生産革新
現在、各設備は自動化やIoT化され、稼働情報の「見える化」が進んでいます。収集された稼働データは、生産効率の最適化や品質管理だけでなく、設備故障を事前に検知する「予知保全」への活用が進んでいます。また、AI技術にも注力しており、複数部門が参加する社内ワークショップを通じて知識向上を図り、その成果は社内版ChatGPT®(※1)や、人の目に代わる外観検査装置の開発という形で業務効率改善、生産効率改善につながっています。
(※1)ChatGPT® は OpenAI, L.L.C. の商標です。
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長岡第六工場が拓く、
次世代のものづくりユニオンツールのマザー工場である長岡工場では、現在多数の社外製自動搬送車(AMR)が稼働していますが、私たちは今、自社の設備や製品搬送に最適化された自動搬送車および運行システムの内製化にも取り組んでいます。PCBドリルの増産要求に対応するため、現在建設中の長岡第六工場では、この内製AMRが作業者に代わり、設備間の材料搬送を担う予定です。これにより、生産効率向上と作業者の負担軽減が期待されています。 創業65年で培った確かなノウハウと、IoTやAIなど最新技術を融合させることにより、ユニオンツールはさらなる生産効率向上と競争力強化を目指しています。私たちはこれからも「より強い工場」の実現を目標に掲げ、挑戦し続けてまいります。
これまでの65年
世界への道を自ら切り拓く、
技術と信念で挑戦し続けた65年