新本社ビルは2011年10月に完成し、11月初旬に旧本社から社員の協力で引越しを行った。全面ガラス張りの斬新なデザイン。その年は、3月11日に東日本大震災が発生し、建築を担当した大林組の気仙沼工場から輸送中の耐震用支柱が一時行方不明になった。その後は、資材不足や電力不足による照明のLED化への変更など工期が約1カ月遅れることとなったが、無事11月15日に竣工式を行うことができた。

新製品開発の主力として、からだの発する信号、とりわけ心臓が発する電気信号から自立神経の解析に注目し、こころのゆらぎから得られる様々な心と健康課題に対処できる心拍センサとして開発。現在多くの大学・研究機関・企業の自律神経研究のディファクトスタンダードセンサとしての地位を確立している。

目指したのは園児に最高の知育と保育、そして保護者と保育士に優しい保育園だった。保護者も保育士も同じ働く仲間である。保護者が大荷物を抱えて登園しなくてもよいよう紙おむつとケットは園で準備した。保育士の負担を減らすよう洗濯と掃除を外部業者に委託した。保育事業の第一人者(株)ポピンズに運営を委託し、設備設計から備品まできめ細やかな支援をいただいた。長岡市役所のバックアップと長岡工場の親の立場に立った協力も忘れてはいけない。工場と保育園の交流もあり、ハロウィンの園児の仮装行列は工場を明るくしてくれる。

小径切削工具の製造、その製造設備と測定器を内製化する弊社と、高速道路の点検を手掛けられる中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京株式会社の異業種交流から共同開発に至った。静止している延長の長い道路という点検対象を，高速で動きながら精密に測定して位置も明らかにするこの開発ではさまざまな試行錯誤があった。時速30～120kmの移動速度で道幅方向に4.4m・進行方向に約1mmの間隔にて昼夜問わず道路表面の形状を測定でき、さらにその位置を特定できるようになり、高速道路の点検で活躍中。